冒険者アリタのステータスは歪だ。ドラゴンの牙も通さず、魔法も弾く『異常耐久』を持つのに、攻撃力は完全なゼロ。スライムすら倒せず、エリートの道を絶たれた彼は、絶望と泥酔の果てに前世の記憶を取り戻し、一つの真理に到達する。
「攻撃力がゼロ? モンスター相手なら、関節を極めて窒息させれば関係ないよなあ!」
剣が通じないなら、へし折ればいい。魔法が効かない体で、敵の喉笛を砕けばいい。
物理(関節技・環境利用)で強力なモンスターすら処理できるようになったアリタは、ある日、奴隷として売られていた薄汚い犬獣人の双子を拾う。
三食昼寝付きで手下として育てた双子(シロとクロ)は、実は「亜人連合」の将軍に「無能」として捨てられた天才児たちだった。
「親分! あいつら、倒す!」
「ああ。一番有能な後継者を捨てるとは馬鹿な奴らだ。お前たちの価値を、物理的に教えてやろう」
これは、いかれた不死身のタンクと、忠誠心MAXの猛犬姉弟が、攻めてきた「毒親」や「身勝手な勇者」、「勘違いチーター」たちを物理的に叩き潰し、成り上がっていく痛快な物語。
【全40話前後で完結予定/毎日更新】