「無能な聖女は不要だ」
そう言われ、私は婚約破棄のうえ国外追放されました。
異世界に召喚されて三年。聖石は“魔力反応なし”と告げ、私は王国で無能の烙印を押され続けてきました。
それでも必死に努力してきたのに――その全ては「報告されなかった」のだと、最後に知ります。
城を追い出されたその瞬間、王国を守っていた結界にヒビが入りました。
……どうやら“無能”だったのは、私ではなかったようです。
行くあてもなく街道を歩いていた私を拾ったのは、隣国ルミエール公国の若き公爵。
そしてそこで判明します。
「測定不能。これは……歴代聖女の数百倍だ」
どうやら私、規格外の聖女だったみたいです。
今さら返してほしいと言われても、もう遅いですよ?