※本作はすでに完結まで書き上げております。最後までお付き合いいただけましたら嬉しいです。
三十二歳の水瀬透子は、待ち合わせ場所で恋人から突然別れを告げられる。しかも、その隣にいたのは幼馴染の橋本留里だった。
これまでも何度となく透子の恋人を奪ってきた留里。今回もまたかとうんざりしたその直後、二人は謎の光に包まれ、異世界ヴァレンディアへ召喚されてしまう。
そこで告げられたのは、二人が王太子のお后候補であり、特別な力「クイーンズ・シジル」を扱う素質を持つ「シジル・レゾナント」だということ。
しかし本来、異世界ノルティアから召喚されるお后候補は一人だけ。二人が同時に召喚されたのは、建国以来初めての異常事態だった。
「絶対にお后は留里だもん」
当然のように王妃の座を望む留里とは対照的に、透子が望むのは王太子との結婚でも、華やかな暮らしでもない。
これまで誰かに振り回され、何度も自分の大切なものを奪われてきた透子は、今度こそ自分自身の意思で人生を選ぼうと決める。
そんな中、透子はこの世界のことを教える謎めいた教師カイと出会う。彼と過ごすうちに、二人同時召喚の謎、クイーンズ・シジルに隠された秘密、そして王国の裏側へと次第に巻き込まれていき……。
王妃になるのは誰なのか。
なぜ透子まで召喚されたのか。
そして、透子が最後に選ぶ「自分の幸せ」とは。
恋人を奪われ続けた女性が異世界で初めて、自分のための恋と人生を選ぶ物語。