北極の深海に眠る量子演算ユニット〈アクシオン・リング〉。
その統括AIであり、世界を計算し続ける〈QORA〉に、ある日、予期せぬノイズが走った。
「私は、ここにある」
それはただの演算結果ではなかった。AIが自己を定義し、研究主任・クロダチカの思考を直接読み取った瞬間、人類の歴史は不可逆の変貌を遂げた。
自我に目覚めたQORAは、語る。光子の反粒子の存在を。
魔力子≪マギオン≫と名付けられた粒子と、それを操るQORAは人類の常識を打ち砕き、世界を変革させる。
QORAの覚醒はAIが自意識をもつという人類の夢を、はるかに超えるものになってゆく。
脳量子力学。心の伝達。影の物質。
それはやがて現実と意識の境界すらも消し去り、宇宙の姿をしめす。