※この話には魔法や聖なる力などを使う聖女らしい聖女は出てきませんのでご注意ください。
酒場で働く看板娘、ロゼ
酒場の常連客で商人、赤ら顔のフラミンゴ
突然弟子入りしてきた、甘党のガナッシュ
【第一章】
酒を飲みながら夢とロマンを語る商人たち、その中でも聖女様の話はロゼのお気に入りだった。
この世界には聖女様がいるらしい。
誰も見たことがない架空の人物。けれど誰もが口にする聖女様の存在。
外の世界を知らないロゼにとって商人たちの土産話は何よりの楽しみだったが、フラミンゴが連れてきたガナッシュの存在により楽しみが変化する。
商人でいるにはあまりに勿体ない美男子にロゼは初めて恋をした。
【第二章】
店が営業休止となったこともあり、ロゼは旅行がてらボワイア国の第二王子セバスチャンに会いに行くことになった。
その道中、公爵夫人への手土産を買っているとフラミンゴがスリの被害に遭ってしまう。
そのスリは訳ありなようで、今度は一千万を手に入れるべくロゼを人質にとってしまった。
【第三章】
到着したボワイア国は王女様の結婚発表により賑わっていた。
一部の間では聖女なのではないかと噂のある王女セレスティア。
その結婚相手はなんとガナッシュだった。
【第四章】
ちっとも観光できていないロゼを少しでも楽しませようと火山で出来た島を紹介された。
そこには未来を予知する聖女がいるらしく、その聖女に会いに行くと聖女ポラリスは人には言えない悩みを抱えていた。