エルデニア王国の第二王子、ライオネル殿下との婚約を一方的に解消された公爵令嬢アリシア。
「王子を繋ぎ止められぬとは家の恥だ」と激昂した父により、彼女は家を追放されてしまう。
だが、大陸中の富と流行が渦巻く王都グラン・ロアの社交界で生きてきた彼女は、絶望よりも先に、息ができるようになった安堵を覚えていた。
無表情な凄腕侍女クラリスを伴い、国境の森で念願だったカフェを開いたアリシア。
そこで彼女が出会ったのは、知性的で紳士的、しかしどこか底知れない力を秘めた謎の青年ルイだった。
彼は彼女の料理と生き方に強く惹かれ、静かに、だが確実にアリシアの世界へ踏み込んでくる。
厳しい貴族の規範から解き放たれた令嬢と、秘密を抱えた青年――。
二人が森の奥で育むのは、ただ甘いだけではない、互いを選び、守り合うための絆。
これは、「自由」と「美味」を愛する型破りな令嬢が、最高のパートナーと共に、自分の人生と恋を取り戻す。
甘くて痛快な逆転ラブファンタジー。