効き目は、ゆっくり深く。二人の愛が、臆病だった私の心を鮮やかに変えていく。
ずっと“恋”が何なのか分からずにいた。
褒められるのが苦手で、人に頼られると断れない。大手食品メーカーの企画開発部で、目立たないよう静かに働く私、望月花音(もちづき かのん)。
ある春の日。部署に異動してきた桐生さんは、誰もが憧れる完璧なエリート。なぜか彼は自分にだけ、まっすぐで強引なほどの情熱を向けてくる。戸惑いとともに、静かな日常は甘く乱され始めて――。
そんな私を隣でさりげなく助けてくれたのが、癒やし系の同僚・土岐くん。こちらの弱さを誰よりも早く察し、温かな体温で包み込んでくれる人。
噂、嫉妬、すれ違い。眩しさと安らぎの間で何度も立ち止まりながら。流されず、逃げず、自分の言葉で「好き」を言えるようになるまで。
光のような愛か、ひだまりのような愛か。その選択は、人生を少しだけ強くする。
これは、立ち止まっていた私が
“ほんものの愛”に出会うまでの物語。
一番優しいヒーリング・ラブを、あなたに。
※こちらの作品は、カクヨムにも掲載しております。