「退職金の代わりだ」
探索大手・帝央マグナスを20年勤めてリストラされた真壁遼、42歳。
手渡されたのは、退職金ではなく誰も見向きもしないD級ダンジョンの個人探索権だった。
彼のスキルは、戦闘貢献度ゼロの【鑑定】ただ一つ。
転職先もなく、貯金は3ヶ月分。
生活費のためにダンジョンの深夜ソロ配信を始めるが、視聴者はゼロ。
──だが、D級の最奥に転がっていたガラクタを
【鑑定】した瞬間、視界を埋め尽くしたのは
《伝説級装備・超深層由来》の表示だった。
たまたま接続していた視聴者はたったの2人。
翌朝には掲示板が炎上していた。
元上司は「ダンジョンを返せ」と電話してくる。
地図にない隠し通路が見つかる。
視聴者は2人から2万人、そして300万人へ。
A級探索者が乗り込んできても、【鑑定】なしでは一歩も進めない。
やがて政府が動き、裁判が始まり、ダンジョンの核心に世界が注目する。
戦えない。派手さもない。
あるのは20年の現場経験と、価値を見抜く目だけ。
「使えないスキルだ」と言われ続けた42歳が、
配信のカメラ越しに世界をひっくり返す。
──これは、捨てられたおっさんの【鑑定】が最強だった物語。
全10話完結済み。
7時と21時に更新予定。