前世での努力が一切報われず死亡した日本人の男。何をやってもうまくいかないその男は、理由もわからず死亡。神から異世界<アルセイデア>に転生してチートを貰う権利を得る。
しかし、努力が報われない自分がチートを貰ったところで何をやってもうまくいく気がしない・・・。なら、全部誰かに任せちゃえばいい!
その男は自分の能力ではなく、全て丸投げできるチートな従者を願う。
結果、何のスキルも無い”無能”のまま転生した主人公アクスは異世界で特に何もせず、好き勝手に生き、遊び、思いのまま行動する。行動が詰み、どうしようもなくなったら
「ノア、何とかして」
「畏まりました」
美しき従者ノアが全て解決してくれる。
戦闘になったらノアの配下である4人の美従士カグヤ、ミレイユ、ヴァネッサ、エマが倒してくれる。勝手に目の前の誰かが救われ仲間になり、その仲間が誰かを救い仲間になり、世界が世界に救われていく。
「俺は何もしていないよ、ただあいつらがすごいだけさ」
ただ自分は見ているだけ。しかし確実にアクスを中心に物事は進み、アクスが居なければ確実に世界は滅んでいた。何もせず英雄と呼ばれるその男の行き着く先に待つ未来とは・・・。
やる気は無いが意外と情に熱いお人好し主人公アクスを中心に、一見平和そうに見えて実は無数に存在する”世界滅亡の種”を、気付きもせず一つ一つ潰し、いつの間にかアルセイデアを救っている異世界救済?物語です。
え?主人公なのにただ見てるだけなんてそんなのズルいって?それは・・・見ているだけで勝手に物語が進む。身に覚えはありませんか?この物語はあなたが見るだけで勝手に進みますが、あなたが読み進めなければ、この世界は救われずに消えていくだけなのです。
~もう少し深読みできる方へ~
異世界転生モノですが、物語の節々に現代に通じる問題も様々取り入れています。差別、移民、搾取、女性の活躍、黒人等・・・世界設定を深める為にどうしても参考にしてしまいがちですが、該当する方のお気を悪くさせてしまったら申し訳ありません。この物語は全てが完全にフィクションであり、実在の人物、団体、種族とは一切関係がありません。