『汝、寸鉄を帯びぬもの、大森林での探索を行うなかれ』それが世界樹擁する大森林に挑む者の掟である。その日、少年は一本のナイフを手に入れた。その鈍い銀色の輝きは、ドブ浚いで薄汚れた彼の人生を一変させるものだった。そして、小さな幸運から日々を鍛錬に費やせるようになった少年が、その果てに誰も手にしたことのない技術を修めるに至る。三気綜錬……剣を手にした彼が、大森林の最奥――すなわち世界樹に至るまでの冒険譚。
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