優しき伯爵が、王家の謀略により無実の罪で処刑された。
その時アリアは、王家が人の命もなんとも思わない非道で残酷な人々なのだと改めて気がついた。だが王家の闇を暴こうと動いたことで、アリアは暗殺されてしまう。
志し半ばで倒れたと思いきや、なんと死に戻りをして、生きている伯爵に再会する。だったら、今度は王家を倒して伯爵を助けたい。
だが非道の王家に打ち勝つには、アリアも手段を選んでいられない。アリアは悪女らしく邪道をいくしかない。
イカサマ、諜報、詭弁に謀略。前世で知り得た情報も武器にして、アリアは影で動き始める。
しかし悪女には近づくなと冷たくして釘を刺していたはずなのに、アリアが暗躍するにつれ、伯爵と距離がだんだん近くなっているような……「え?いいえ、私は悪いことをたくさんしてきた悪女よ。王家はただ、嫌いだから潰そうとしてるだけで、伯爵のためにやっているわけではないわ」