無敗を誇り、「氷の皇子」と畏れられる帝国第二皇子レオンハルト。剣も魔術も学問も、何をしても敵う者のいない彼にとって、毎日はただ退屈なものだった。――だが、武道大会で辺境伯の娘エリナに初めて敗北し、その日々は一変する。もっと彼女を知りたい。もっと傍にいたい。気づけば、何にも心を動かされなかった皇子の世界は、彼女を中心に色づき始めていた。しかし、皇子の心を射止めたエリナには、宮廷の嫉妬と悪意が向けられていく。笑い、嫉妬し、そして誰かを失う恐怖を初めて知った「退屈な皇子」が、ただ一人の少女に恋をする物語。
取得