七歳の誕生日。
魔法適性の判定を受けた少年レイは、
「禁忌」として処刑台に立たされた。
天使の母と、悪魔の父。
相反する血を引く混血は、
どの世界にも居場所を持たない存在だった。
剣が振り下ろされる、その瞬間。
少年の内に眠っていた何かが、
生きたいという衝動とともに、
歪な形で溢れ出す。
何が起きたのか、本人にも分からない。
ただ、世界がそれを許さなかった。
居場所を奪われ、
名を呼ばれることもなく、
それでも少年は、生き延びることを選ぶ。
逃げ込んだ先は、
人の理が通らない魔の森。
そこで出会い、試され、守られながら、
少年は少しずつ「世界」と関わり始めていく。
これは、
世界に裁かれる側として生まれた少年が、
迷い、傷つき、立ち止まりながら、
それでも歩くことをやめない物語。
処刑から始まる、
三つの世界を巡る、
ひとりの少年の、生存と選択の記録。