片田舎の小さな村にある肉屋は、毎日新鮮な狩猟肉を販売する人気店として知られていた。
その狩猟を担当するのは肉屋のせがれ、十七歳のアステルだ。
アステルは父親ヴォルフの指示で、八歳の頃から一人で狩りに行っていた。
しかも、ヴォルフが用意する武器は、異常に使いづらいものばかり。
それでもアステルは、嵐でも雪でも一日も休まず、毎日モンスターを狩猟していた。
そんなアステルの夢は、冒険者になることだった。
ある日、山に凶悪な人喰いモンスターが出没した。
冒険者ギルドの支部長は、旧友ヴォルフに狩猟を相談する。
そこでヴォルフは、息子のアステルに狩りへ行かせることにした。
支部長の心配をよそに、モンスターをあっさり狩猟したアステル。
そう、ヴォルフは冒険者を目指すアステルのために、幼い頃から徹底的に鍛え上げていた。
そして十八歳の誕生日を迎えたアステルは、冒険者試験を受験するため、ついに王都へ旅立つ。
地獄の試験と呼ばれる難関試験を受験するが、アステルにとっては簡単過ぎた。
試験の根底を破壊していくアステルに、周囲はただただ驚くばかり。
そしてアステルは、ギルドの歴史まで変えてしまった。
幼い頃から父親に鍛えられた肉屋のせがれが、苦難を乗り越え世界に羽ばたいていく。
※カクヨムでも連載しています。
※この作品は別作品『伝説の老騎士、定年退職して裏路地で屋台を始める』と同一世界観です。