普通でいたかった。
したくないことはするぐらいなら、したいことを我慢する。
それが田中実(たなか・みのる)の生き方だった。
だがある夜、
後に“事故”として処理される現場で、
人知れず街を破壊する何かを目撃してしまう。
この世界には、
人の想像や物語が現実に現れる――
「現想災害」が存在していた。
災害を隠蔽し、処理する組織。
能力者だけが戦える、常識の裏側の世界。
スカウトを拒否し、普通に戻ろうとした実だったが、
再び起きた現想災害の現場で、彼は気づいた。
これは、それぞれの理由で戦う人間たちと、助けてしまう少年の物語。