侯爵令嬢オレリアには結婚を間近に控えた婚約者、公爵令息のエヴラールがいた。
エヴラールは三週間後に控えたオレリアの誕生日に「伝えたい事がある」と告げていたが、その日は訪れる事がなかった。
エヴラールは何者かによって殺害され、この世を去ったのだ。
絶望し、悲しみに暮れるオレリアだったが、そんな彼女の前に友人が姿を現し、一つの選択肢を提示する。
「エヴラールを救える可能性があるとしたら――どんな事でも出来る?」
友人が提示した選択は「ある禁忌を犯す事」。
これに従ったオレリアは罪を犯した直後、過去へと戻っていた。
「初めまして。貴女の名をお伺い出来ますか?」
「オレリア・ド・エルディーです。……初めまして」
過去へ戻った彼女はエヴラールとの恋をやり直し、今度こそ幸せな未来を掴もうと奔走する。
しかしある日を境に、エヴラールを含む知人たちが次々とオレリアの事を忘れていき――?
これは世界から存在が消されていく少女が、愛する人の為に運命に抗う話。