伯爵令嬢ローズマリーは幼い頃に両親を事故で亡くした。悲しむ暇もなく移り住んできた叔父一家は両親が生きていた頃と違い使用人の様にローズマリーをこき使い、部屋は陽の当たらない屋根裏部屋になった。一日働いても食べ物は硬いパンと薄いスープ。昔からいた使用人は追い出された。少しでもローズマリーの味方をした者はクビにされた。数年後ローズマリーがデビュタントの年に王宮から招待状が来た。国の命令に背くわけにはいかない叔父は安物のドレスを与え参加させることにした。帰りに事故に見せかけて殺せばいいと思っていたからだ。馬車は一番小さな粗末な物だった。それでも数年ぶりに見る王都に涙を流すローズマリーだが、会場で倒れてしまう。偶然その姿を目撃した公爵令息ウイルフリードは妹のシルビアと共に助けることにした。
幸薄いヒロインがヒーローの溺愛で幸せになる物語です。拙作「裏切りはいらない」の息子世代が出てきます。そちらを読まなくても単体で読めます。