「天敵と呼ばれても関係ない。彼女の隣は、私が私で居られる場所だから」
約1000年前、魔法は人々の記憶から姿を消した。
けれど今も、魔力を宿す彼らは何処かで生きている。
光の魔力を宿す少女・春風菜乃花は「聖女」と呼ばれ、トラウマから魔法を恐れていた。誰かの理想を演じて生き、本当の自分を見失いかけている。
一方、闇魔力の適性を持つ少女・花柳咲来は両親から受け継がれなかった魔力を悲しみ、愛する家族と違う自分をいつまでも赦せずにいた。
10歳となり、魔法学園へ入学した菜乃花と咲来。聖女が闇魔法師に殺された――そんな古い因縁だけが、彼女たちを“天敵”と呼ばせていた。しかし2人は因縁を越えて、交わらないはずの手を取り合う。
彼女たちは、欠けを埋め合うように互いの手を握り〝相棒契約〟という絆で心を繋いだ。その時初めて、暗く無色な世界に虹の煌めきが広がって行く。
相棒となった2人を中心に、様々な人の想いと魔法が交わる
学園×バディ成長譚。
これは傷ついた少女たちが「自分を好きになる」ための、やさしい再生の物語。
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✤=
春風菜乃花
視点の話
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花柳咲来
視点の話
✧=
その他キャラ
視点の間話
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・地名とは関係ありません。
※本作は「カクヨム」にも投稿しています。
※基本毎日投稿ですが、不定期で休みの日もあります!
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