かつて宮廷歌姫として名を馳せた少女オフィーリアは、声を失ったことで幽閉され、孤独な二年間を過ごしていた。
そんな中、王命によりオフィーリアは隣国の侯爵テオバルトの元へ嫁ぐ。
優しい人々と、初めて知る安らぎに満ちた日々。惜しみなく注がれる愛情の中で、やがてオフィーリアは自分の声を取り戻す。
孤児と貴族。その身分差に悩みながらも、抗えないほど惹かれていく。
「あなたがどんな過去を背負っていようと、どれだけ傷付いていようと、私は今ここにいるあなたが愛しい」
——そう告げる彼の言葉が、何よりの真実。
これは、声を失った歌姫が、もう一度幸せを歌うまでの物語。