「ねえ、ユウ。もしこれが夢だったとしても――君と一緒なら、私、幸せだったよ」
「僕は、君と死ぬために、生きてきた」
誰にも救われなかったふたりが、
ただふたりだけで、壊れていく物語。
優しさの仮面と、静かな狂気。
境界があいまいな肌の温度。
“愛してる”という言葉だけで繋がる、共依存の夜。
触れなければ不安になり、
触れても、まだ足りなくて。
同じ体温のなかに沈みながら、
どちらの心がどちらを侵しているのか、もうわからない。
救いなんて、最初からいらなかった。
この世界に、ふたりきりで堕ちていくなら――それで、よかった。
***
読後に、ほんの少しだけ冷たい“痛み”が残るような、
そんな物語を、どうかあなたの中にも。