主人公、神崎蓮(かんざき
れん)は、異世界に召喚された高校生の一人。召喚された勇者たちの中には、元いた世界で蓮を見下していた親の七光りのエリート、佐野瑛太(さの
えいた)がいた。
瑛太は伝説級のSSランクスキル【神の光】を得て「光の勇者」として歓喜に包まれるが、蓮のスキルは【全能化(オール・エンハンス)】。その効果は「対象の能力を微かに(0.1%)向上させる」という、最低ランクのEランクスキルだった。
瑛太は蓮を「ゴミをちょっとだけ良いゴミにする能力」と罵り、王国の権威と共に蓮を王都から追放する。
しかし、追放された蓮は気づく。彼のEランクスキルには回数制限がない、ということに。蓮はひたすら地道な強化を繰り返し、手に入れた木の枝を神々の金属をも凌駕する最強の武器へと変貌させる。