「君を自由にする。……それが僕の最後の愛だ」
完璧な淑女(のつもり)だったリリアーヌは、王子の「究極の善意」によって婚約破棄、
さらには隣国への追放を言い渡される。
プライドが高すぎて「殿下なんて大嫌い!」としか言えない、
重度のツンデレだった彼女の人生は、そこで終わるはずだった。
しかし、空腹の限界で飛び込んだ隣国の定食屋。
そこで出会った「山盛りご飯」と「お代わり自由」の文字が、彼女の運命を変える。
「な、……なによこれ、美味しいですわ!
お米がお肉を抱きしめていますわよ!」
あまりの感動に金貨を叩きつけた結果、リリアーヌは城下町で「グルメの女神」と
崇められることになり、挙句の果てには街の料理人たちを「四天王」として従えることに!?
一方、彼女を預かった隣国の領主セドリックは、
「食事は単なる燃料だ」と断じる超・合理的思考の持ち主。
……だったはずが、幸せそうに頬張るリリアーヌの姿に、
計算式では解けない「困惑」を抱き始めて――。
これは、食欲に素直になれないツンデレ令嬢が、
美味しいものをお腹いっぱい食べて、ついでに鈍感な領主様の胃袋と心を
掌握してしまうまでの、ほんわか飯テロ・コメディ。