「キャスリーン・プラウス!
貴様との婚約を破棄する!」
学園の長期休暇中。
領地に戻ったキャスリーンが招かれた侯爵家のパーティーで、そう宣ったのは主催者であり彼女の婚約者であるホレス・ヘルソン。
明らかに瑕疵はあちら。
「婚約破棄、承りましたわ!」
慰謝料をふんだくっての婚約破棄なら、むしろ望むところ。
なにしろ、眼鏡紳士が好きだった筈のキャスリーンだが……このウザ眼鏡の婚約者のせいで、最早他の眼鏡紳士にもときめけなくなってしまったのだから。
せいせいしていた矢先、侯爵邸の庭で三下達から襲われかけたキャスリーン。
それを救ったのは、なんと眼鏡の男であった。
しかも、ホレスそっくりの。
※設定はユルユル。
※ざまぁもありますが、人によっては軽いと感じるかもしれません。