建築設計事務所に入社した新人、風宮しおり(かぜみや・しおり)は、入社式で不思議な男に出会う。
避難経路の説明をしただけでなぜか周囲の女性社員たちをそわそわさせる、整った顔でもない、ブランドのスーツでもない、40歳の係長・馬平忠司(うまひら・ただし)。
風宮しおりには、その騒めきの意味はまだわからなかった。
昼休み、先輩社員たちの包囲網を逃れてひとりになったしおりは、偶然にも馬平忠司と再会する。そして午後、彼女の指導係として現れたのも、その馬平忠司だった。…これはやばい。
「でも本当にやばかったのは、この人の隣にずっといた一年後の私、だった」
これは、ひとりの新入社員が40歳の係長を好きになってしまうまでの、366日間の物語。
※本作品はnoteにも掲載しています。