『悪役令嬢の弟です』で登場した隣国の聖なる乙女アルメリア・プリムス事豊城澪香が主人公となる物語です。
前作を読んでいない方でも楽しめる物語です。
ステファニア王国でアルフェルト・レガーの婚約式が終わり、レグザへと帰国する船旅の途中で命を落としたアルメリア・プリムス。
彼女が目を開くとそこは‥‥。
乙女ゲームの世界、ステファニア王国では花言葉に大きな意味がある。人生をやり直すアルメリアが巡り合った毒を使った特別な茶葉の効果は如何に?
「アリスゥトロメリアのハナになぜぇあかはないの?」
「何故かしらね。ステファニアではあまり咲かない色なのよね。残念ね?」
「赤いアリストロメリアは、幸せを意味する花なの。見つけられたら幸せになれるかもしれないわ」
(赤いアリストロメリアでいっぱいにしたら呪いが消えるのかしら?)
幸せが足りないなら補えばいい。
幸せを運ぶ神の使いとして崇められている青い鳥達に助けられながら、蔓延した呪いを浄化し、今度こそあの人と幸せを掴みます。