「凪原くん、あなたは今日から私の下僕よ。異論は認めません」
名門・鴻鵠館学園に通う、才色兼備のツンデレ令嬢・和泉まほら。
その彼女に入学初日で指名されたのは、外部入学の一般人男子・凪原司だった。
強制的に始まった“主従ごっこ”の裏に隠されていたのは――まほらに決まっている政略結婚の予定。
一番でいることを義務づけられた孤独な少女と、どこか達観している少年。
間接キス、罵倒と反撃、そして仮面の下のほんの小さな優しさ。
これは、ままごとのようで本気の、主従ラブコメ。
――2年後の12月29日、その“関係”は終わる。