隔獣と呼ばれる未知生物が現れ、魔法少女たちが戦うことが日常になった世界。
中学二年生の灰宮綾星は、筋金入りの魔法少女オタクだった。
推しの配信を追い、戦闘ログを眺め、グッズを集め、魔法少女は「なるもの」ではなく「応援するもの」だと信じている。
なのに、何の因果か、魔法少女の力を得てしまった。
変身なんて解釈違い。
キラキラした表舞台に出るなんて、もっと無理。
そんな綾星は、変身せずに学校指定ジャージとワークな男の店で売ってるウィンドブレーカー姿で、誰にも知られないように狙撃で隔獣を駆除していた。
ところが、その狙撃の白い光弾が他の魔法少女の配信に映り込み、いつしか「正体不明の魔法少女スター・ホワイト」と呼ばれはじめた。
本人だけが初耳の謎の魔法少女。
広がる噂。
近づいてくるお役所。
そして、ついには最推しの魔法少女セレスティアル・スターの視界に、その光弾が映る。
これは、魔法少女になりたくない魔法少女オタクが、推しと日常と大切な人たちを守るため、今日も境界層でコソコソがんばる話。
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