【ざっくりあらすじ】
封印された最強吸血鬼、女の死体に憑依して復活したけれど、妊娠していたせいで思うように動けない。片田舎で隠居中の神官を利用して、血を吸いまくるぞ……と、思いきや、その神官、最強吸血鬼ハンターでした。
【本あらすじ】
吸血鬼は、赤子を得た。吸血鬼狩りは、純血を捧げた。
水を操る神官ミキ・ソーマは、助産の名手でもあった。
ベビーラッシュで多忙なある日、旅人が村に来る。分娩に対処中のミキに代わって、旅人は陣痛に襲われた妊婦を介抱し、前触れもなく姿を消してしまう。
同日、村で火薬が盗難。旅人に嫌疑が向く。崩落した崖との関連を疑ったミキは、翌日、麓の禁域で旅人の一人、エレクトラを救助する。
救助を境に、次々に降りかかる謎、エレクトラを追う刺客。
その陰で、エレクトラの内に潜む怪物が牙を剥く。
禁域に封じられた吸血鬼。その名は、アルフレッド・ヴァルケル。彼の宿るエレクトラは、ある重大な秘密を抱えていた。
「この女、孕んでるぞ」
胎児の命を守るミキ。胎児を人質にし、神官の信頼を隠れ蓑に、人々の血を吸って復活を目論むアルフレッド。対立する二人は契りの口づけを交わし、奇妙な同盟を結ぶ。
果たして、ミキは、エレクトラの胎児が無事に生まれるまで、アルフレッドの悪行を庇えるのか。アルフレッドは、分娩前にミキを瞬殺できる力を蓄えられるのか。
そして、エレクトラの正体とは。彼女が追われる理由とは。
謎を追う旅の果て、神官と吸血鬼は、自らの過去と向き合うことになる。
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ガールズラブ的描写はあるけど、片方の中身が男だから要素に含んで良いかわからないので、あらすじの欄を借りて記載しておきます。
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掲載媒体
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