■短いあらすじ
19歳の青年と10歳の幼女がずっとイチャイチャする異世界ファンタジー小説です。
■長いあらすじ
「次のターゲットは――聖女の娘、小聖女の殺害だ」
幼少の頃より大量の毒物を飲まされ、強い毒耐性とあらゆる毒液の生成が可能となった、奴隷の青年ロボは、魔薬密売組織の殺し屋として酷使される日々を送っていた。
ロボに下された新しい命令は、宗教国家を統治する教会の象徴、聖女の娘――小聖女メロコティ―ニャの殺害。
曰く、小聖女メロコティ―ニャは幼少の頃より桃のみを摂取して育てられ、結果血肉に不死の霊薬が宿っているとの事だった。
毒で育てられ人を殺すために育てられた蠱毒の青年と、甘露で育てられ人を生かすために育てられた桃娘の少女は邂逅し――
「コイツは……俺と同じだ」
死んだように生きている青年は、生まれながらにして死ぬことが確定している少女に同情し、メロコティ―ニャと共にダンジョンで共同生活を送ることを決める。
ロボはメロコティ―ニャと同じ時間を送る度に、人としての心を取り戻していき、小聖女の定められた運命に抗うために、自分もまた奴隷として使い潰される運命に抗い、少女のためにその身を捧げる決意をするのであった。