「僕のものにならないキミなんて、いらない」
フィロメネは死んだ。親しくしていた魔術師の男に殺されたのだ。思い返せば当然だ。お金のためにたくさんの人の気持ちを踏みにじってきたのだから。むしろ、これでよかったのだろう。もし、来世があるのならば。今度はもっと人の気持ちを大切にしよう――と誓ったはずだった。
なのに、気づいたらフィロメネは過去に戻っていた。だから決めた。今度は人の気持ちを大切にして尊重して生きていきたいと。けど、これは予想もしていなかった。
「僕のこと、好きでしょ?」
自分を殺した魔術師・ユスターシュにまた執着されるなんて。――徹底的に、避けていたはずなのに。
▽掲載先→アルファポリス、小説家になろう、エブリスタ