現代――ダンジョンと魔物が存在し、「探索者」と呼ばれる特別な力を持つ者たちが活躍する世界。
探索者育成学校に通う少年、春宮
湊は最低クラスに所属する落ちこぼれ探索者だった。
かつては友達も多く、周囲から慕われていた湊。
しかし、ある出来事をきっかけに人前に出ることが苦手になり、今では下を向いて生きるだけの日々を送っていた。
それでも湊には、幼い頃から共に育った大切な幼馴染が二人いた。
だが――ある日、湊は知ってしまう。
自分が信じていた二人が、裏では自分を嘲笑っていたことを。
友情も、想いも、すべてが偽りだった。
絶望した湊は禁忌とされる召喚魔法に手を出してしまう。
彼が悪魔に願ったのは二つ。
「誰にも負けない力」そして「自分を裏切らない仲間」
その召喚に応じたのは――かつて世界を滅ぼし、数百億の人々の願いによって討たれた存在。
覇王ディアブロ。
聖女と魔王の間に生まれた忌み子。すべてを殺し尽くし、世界の王と恐れられた孤独の支配者。
しかしその覇王もまた、死の間際に願っていた。
「どんな相手にも負けない力」と「自分を信じてくれる仲間」を。二つの願いは重なり――一つの体に二つの魂が宿る。
こうして、裏切られた少年と孤独な覇王は一心同体となった。
そして湊は決意する。
今度こそ――本当に信じられる仲間を手に入れると。
これは、覇王の魂を宿した少年が仲間を「駒」として集め、盤上の王として成り上がっていく物語。