事故で死にかけたミオは、神から「世界を救ってほしい」と頼まれる。
その世界は、ミオがこよなく愛した乙女ゲーム『救世の神子と闇の姫』
だった。
神は願いを叶える代わりに、ミオに三度だけ異世界に行くチャンスを与えるという。
どうせ行くことになるなら――推し、アイオを幸せにしたい。
推しが辿るはずの悲劇を潰し、原作改変をする。
最初の鍵は、推しの主君・水の神子暗殺阻止。
そうしてミオは、ゲーム開始より五年前の世界へ飛ぶ。
しかし、そこにはゲームとは違う現実が広がっていた。
知識のズレ、迫る破滅、動きが早すぎる敵対組織。
それでもミオは推しの未来を守るべく改変を目指すが――
同じ目的を持ち、先に転生していた、もう一人の“転生ヒロイン”
が、その行く手を阻む。