動物の友人しかいない少女が、祖国で無実の罪を着せられ、国外追放となる。
寄り添ってくれる人は誰もおらず、一人彷徨うこと幾数日、傷付いた一頭の竜と出会う。
ある日夢の中で語りかけてきた声がその竜だった。
傷の手当をしている最中、竜との絆が結ばれ、少女はその背に乗ることを許される。
一人と竜がたどり着いたのは『シドニア騎士王国』
かつて『竜の民』と呼ばれる戦闘民族が住んでいた国。竜の民も竜も王国から消えたと思われているが、実は北の山は竜の住処。
山に住む竜たちと少女は言葉を交わし、心を通わせ、現在唯一存在する『竜の民』となった。