「王を支えなさい。それが王妃の務めです」
はい、王妃様。
その教えを胸に、これまで生きてきました。
国のため、民のため。
迷ったことなど、一度もない。
たとえ王が執務を放り出しても。
その背を支え、ただ尽くしてきた。
——その結果が、これだ。
利権に群がる貴族に陥れられ、私は罪を着せられた。
これまで支え続けてきた王は——
貴族たちの言葉に流されるまま、私を切り捨てた。
斬首台の上。
守ってきたはずの民が、石を投げる。
王は、最後までこちらを見ようともしない。
——何が間違っていたのか。
その時、ようやく気づいた。
間違っていたのは、私ではない。
支えるべき王を、間違えたのだ。
処刑人が剣を振り下ろす——その瞬間。
気づけば、時間は巻き戻っていた。
王妃になる前へ。
ならば、今度は間違えない。
もう二度と、繰り返さない。
王は——私が選ぶ。
これは、王を支えるために生きてきた女が、
支えるに値する王を選び、すべてを塗り替える逆転劇。
※第一部完結のため、現在は完結表示としております。