「鑑定しかできないゴミは、もういらないんだよ」
Sランクパーティ『獅子の咆哮』の荷物持ち兼鑑定士だったアルスは、理不尽な理由でパーティを追放される。
彼らが「ガラクタ」として捨てた種や枯れ木を持って、アルスは魔物が蠢く辺境の森へと向かった。
しかし、彼らは知らなかった。
アルスの真のスキルは、対象の価値を書き換える**【再構築(リ・コンストラクト)】**であることを。
アルスが魔力を注ぐと、ただの枯れ木は**伝説の『世界樹』へと進化。
枯れ果てた土地は、あらゆる呪いを浄化し、希少な素材が無限に湧き出す『絶対聖域』**へと変貌した。
一方、アルスを失った『獅子の咆哮』は悲惨だった。
彼が人知れずメンテナンスしていた装備は次々と砕け散り、彼の【幸運の加護】を失ったパーティは、雑魚モンスター相手に全滅の危機に陥る。
「……今さら戻ってきてくれ?
もう遅い。ここは俺の聖域だ」
最強のガーディアンであるエルフの少女や、癒やしを求めてやってきた帝国聖女たちに囲まれ、アルスは最高に快適なスローライフを満喫する。
気づけば、彼の作った拠点は世界で最も安全で豊かな「伝説の地」として、国家すら無視できない存在になっていく――。