公爵令嬢エリンは、今まさに人生最大の危機に直面していた。
俗に言う「婚約破棄」である。よくある令嬢ものなら凛と受け入れる場面だが、エリンはなりふり構わず婚約者に縋り付く。
なぜなら婚約が消えてしまえば背後に控える「超ハイスペックな狂愛王子」ことアルバート第一王子の超溺愛執着アタックが押し寄せてくるから。
彼と結ばれることは王宮入りという名の地獄への片道切符を意味する。
扇の持ち方から多国語の習得、歴史、外交、マナー、社交などなどなどなどを詰め込まれる王妃教育なんて死んでも御免!
頭脳をフル回転させて王宮入りを回避しようとするエリンと、圧倒的な権力と財力と顔の良さで、エリンの逃げ道を優雅に塗り潰していくアルバート。
果たして、平穏を愛する才女は、王子の包囲網から逃げ切ることができるのか!?