乙女ゲームの悪役令嬢に転生したレオノーラ・ヴァレンシュタインは、断罪も婚約破棄も別に怖くなかった。
問題は――攻略対象たちが想像以上にアホだったことである。
王子はヒロインのために空へ薔薇庭園を作り、
騎士は壁ドンで校舎を半壊させ、
魔導師は恋愛演出で魔力暴走を起こす。
そのたびに発生する、
・学園施設損壊
・魔導炉停止
・温室崩壊
・公共予算消滅
……そしてなぜか誰も責任を取らない。
「恋愛感情は自由ですわ。ですが公共予算は自由ではありませんの」
ついにレオノーラは立ち上がる。
武器は剣ではない。
予算書である。
これは、“悪役令嬢”として嫌われる運命を背負った少女が、
恋愛イベントによって破壊され続ける世界へ、
財政と論理で戦いを挑む物語。
だが調査を進めるうち、彼女は気づいてしまう。
この世界では、
偶然の出会いも、
運命の恋も、
感動的な奇跡さえも、
何者かによって“演出”されていることに――。
悪役令嬢×学園コメディ×社会風刺×世界改変ファンタジー!
「そのロマンス、国家予算を通しました?」