僕は、母の家系に受け継がれる「性別を変えられる異能」
を突然発現させた。
その力を活かして、僕は軽率にも三年間、女子中学生として生活することを選んだ。
制服、学校、友人関係。女子としての生活は、知らないことばかりだった。
そして日常の中で、少しずつ訪れる“身体の変化”。何もかもが初めてで、戸惑いながらも前に進んでいくしかない。
新体操との出会いは、僕に「この身体で生きる」ということの意味
を教えてくれた。
動き、呼吸、痛み、喜び――そのすべてが、今の身体と心に深く刻まれていく。
母はなぜこの異能を隠していたのか。僕は“元の性別”に戻るのか、それとも“私”として生きるのか。
三年間の揺らぎの中で、僕は自分の未来を選ぶことになる。
これは、性別を変えられる異能を受け継いだ僕が、身体と心の変化に向き合いながら“自分”を見つけていく物語。