あらすじ
壊れたものは、捨てればいい。
――この世界では、それが当たり前だった。
ジャンク品や中古品を修理することが何より好きだった青年・森谷修(もりや
おさむ)は、ある日突然、異世界へ転移する。
授かったスキルは、戦闘能力ゼロのハズレスキル――【鑑定・修理】。
しかし、この世界には「修理」という概念そのものが存在しなかった。
壊れた剣は捨てられ、壊れた魔道具も捨てられ、壊れたゴーレムも廃棄される。
「……いや、直せばいいじゃん。」
そうして修が町外れに開いた小さな店『異世界リペア工房』には、今日も訳ありのお客さんがやって来る。
亡き家族との思い出が詰まったオルゴール。
片耳の取れたぬいぐるみ。
動かなくなった魔道具。
伝説の聖剣。
そして、何度壊れても笑顔で立ち上がるポンコツ(?)ゴーレム・リペ。
「ご主人様! また壊れました!」
「今日で何回目だよ!」
物を修理し、人との縁をつなぎ、時には町まで修理してしまう。
これは、世界でたった一人の修理屋と、世界一壊れやすい相棒が織りなす、笑って、ときどき泣ける異世界スローライフ。
壊れたもの、お預かりします。
壊れた心も、たぶん一緒に。