「俺は今!この場をもって、このパーティを脱退させてもらう!」
Aランクパーティ『戦鬼の大剣』を、そんな一言で脱退をしたレンジャーのリュウト・ドルキオス。
6年間の冒険者生活を送ってはパーティを支えてきたものの、薄給や扱いの悪さに耐えかねて抜ける決断を取るのだった。
新たな道を模索する中、エレミーテ王国騎士団の遊軍調査部隊の仕事を紹介され、転職することになった。
騎士団の隊員としての仕事をこなしていくうちに明らかとなっていくリュウトの実力。
弓術や剣術だけでなく、類まれな戦闘センスやスキルの数々で事件やトラブルを解決し、貢献していく。
その活躍ぶりに騎士団の同僚や上司だけでなく、聖女や王女、更には勇者からも認められていく――。
一方、リュウトを欠いた『戦鬼の大剣』は安定して依頼を達成できなくなってしまったことで、Aランクから降格する危機に陥り、パーティ内では不穏な空気が漂い始めていく……。