「リゼット・オルフェ。君との婚約は、今夜をもって破棄する」
夜会で婚約破棄を告げられた瞬間、会場中から拍手が起きた。
嫌われていると思い込んでいたリゼットは、それを嘲笑だと受け取る。
けれど本当は、会場の全員が、彼女に「ありがとう」を言える日を待っていた。
その夜、リゼットの手元に、三年間届かなかった三百四十二通の手紙が戻ってくる。
今度は自分の名前で、そのすべてに「どういたしまして」を返しに行こう。
不器用な騎士団長を護衛に連れて、功績を奪われ続けた令嬢の、返事の旅が始まる。
※短編版の内容は第1話にまとめています。第2話から新しいお話です。
※全100話、完結までの構成ができあがっています。毎日更新します。