航空機は発明されておらず、大艦巨砲主義が常識な世界。新興国である東方連合皇国は、西方列強の一つであるバリャールヤナ連邦国からの侵略を受けることとなる。
が、東方連合皇国には西方の国にはいない「魔女」がいる。世界の多くの国でその人智を越えた能力を恐れられ消された魔女は、東方国では豊穣をもたらす「巫女」としてあがめられ、結果的に魔女が生き残っていた。そんな魔女の力を利用し、強大な破壊力を持つ魔導砲が発明され、数の劣勢を補う。
その魔女の中でも最強の魔力を持ち、唯一、三連装魔導砲を放つことができるカンザキ・サヨは、しかし極度の男恐怖症のため、唯一話すことができる男であるトウゴウ・タクヤ伍長をその守役とし、戦艦「震洋(しんよう)」で共に戦うことになる。
圧倒的な破壊力で「三連装砲の魔女」の異名を持つサヨの活躍とその成長、それにかかわるトウゴウ伍長や震洋の人々との交流と戦いの物語。