絶世の美女と謳われる子爵令嬢サーシャ。彼女の中身は、不慮の事故で命を落とした「笑いに厳しいナニワの男子(15)」だった。
10年連れ添ったバカ王子から「可愛げがない」と婚約破棄を突きつけられ、挙句の果てに実家の物流利権を「牡蠣みたいな袖の服を着てそうな女」に奪われてしまう。
だが、サーシャの怒りはそこではなかった。
「あのアホ王子、本質がボケのくせにキザなことばっか言いよって……我慢の限界や!」
それからは王宮を追放され、僻地も僻地、北方の極寒領ヨトゥンヘイムへ自ら出向いたサーシャ。
周囲が同情する中、「俺」……いや「私」は、一面の銀世界を見てニヤリと笑う。
「これやっぱ全部『天然の札束』やんけ……!」
上流階級にしか普及していない「氷」と、前世の知識「冷蔵物流」を組み合わせ、ナニワの商売魂で世界をキンキンに冷やしてやりますわ!
ついでに目の前の無垢なイケメン公爵は、私好みに溶かして差し上げます。……もちろんHなのはナシやで。ホモちゃうし。
踏み倒された慰謝料は、ビジネス革命で百倍にして取り返してみせますわ!
【現在、港湾都市編!】