触れるだけで物質の真実を読む——その力が、彼女を追放した。
宮廷鑑定士リーゼは、王に献上された鉱石の偽造を看破した。
報酬は冤罪と辺境への追放。「鑑定の捏造」という汚名を着せられて。
だが辺境の大地に触れたとき、リーゼの鑑定眼は新たな真実を暴く。
枯れた畑の下に禁忌の錬金術の痕跡。汚染された井戸水。倒れる住民。
すべては王国を揺るがす陰謀の末端だった。
皮肉屋の調査官カイ、寡黙な鍛冶師ユーリ、底知れない老錬金術師マティアス。
追放先で出会った仲間と共に、リーゼは大地の声を聞き、真実を示す道を選ぶ。
追放した宮廷は、やがて知ることになる。
捨てた鑑定士が、王国で最も代えの利かない存在だったことを。
追放×鑑定×ざまぁ×錬金術。完結済み。毎日20時頃更新中。