婚約破棄された魔力ゼロ令嬢リディア・ヴェイルは、断罪の瞬間に前世の社畜記憶を取り戻す。魔法陣が「目的」「制約」「失敗時の止まり方」で読めることに気づいた彼女は、慰謝料として誰も欲しがらない辺境の廃工房を受け取り、霧の町ミストリアで生活魔道具の工房を開く。
水を浄める道具、眠れない騎士を救う静眠ランプ、冬越しの温室、帳簿で決まるざまぁ、古い竜の契約。リディアは祈りや権威に頼らず、誰でも扱える仕様へ魔法を組み直していく。やがて冷徹公爵と呼ばれる第二王子アルヴァン、白銀狐フォル、町の職人たちと共に、王都の嘘と聖女の暴走、そして竜災を止めることになる。
仕事の気持ちよさ、生活改善、公開断罪のざまぁ、職人たちと町が育っていく快感、そして冷徹公爵様との不器用な溺愛を詰め込んだ長編連載仕様のオリジナル小説。