婚約破棄で王都から切り捨てられた侯爵令嬢リディアは、その瞬間、前世で物流会社の改善担当として過労死した記憶を取り戻す。氷のように冷たいと噂される北境公爵カイに嫁がされ、「君を愛することはない」と白い結婚を宣告されるが、リディアが返したのは涙ではなく就業規則だった。
食糧庫の棚卸し、魔導織機の再生、定時退勤令、温泉療養所、実務学校、竜脈監査。地味な改善が辺境を黒字化し、領民と竜と旦那様の心を動かしていく。一方、リディアを捨てた王太子と王都財務局の不正は、彼女の帳簿魔法によって次々と暴かれていく。
「私を追放した王都の皆さま、今さら監査してくれと言われても定時後です」
仕事改善、領地経営、公開断罪のざまぁ、竜たちとの交流、そして氷の旦那様との不器用な溺愛を詰め込んだ長編連載仕様のオリジナル小説。