人と死神が共に在る世界。
だがそこに潜むのは、罪を喰らい歪んだ元人間、――罪人〈ギルト〉。
不幸体質を嘆く高校生・藪坂透(やぶさかとおる)は、ある夜、凶悪な罪人に襲われ命を落とす。
その瞬間、彼の前に現れたのは、黒衣の死神・秋宮紅葉(ときみやくれは)。
「見ーつけた。はは」
乾いた笑みとともに、透は死神として新たな運命を歩み始める。
未熟なまま戦いに身を投じる透。
だがその裏には、深く暗い"影"が眠っていた。
「不運でも、無力でも。それでも僕は、彼女を救いたい」
これは、一人の少年が“死神”としての覚悟を刻む物語。