婚約破棄の夜、前世で倒産処理に追われて過労死した記憶を取り戻した子爵令嬢ユリアナ・レイス。第二王子に押しつけられた慰謝料は、誰も欲しがらない赤字の北辺ミオラ領だった。
だがユリアナは、荒れた港町に眠る価値を見逃さない。水、食料、信用、雇用、物流、公開監査。派手な攻撃魔法ではなく、数字と契約と温かいスープで町を立て直していく。
やがて、捨てられたはずの港は王国唯一の不凍港として蘇り、王都の英雄たち、竜騎士団、商人、職人、孤児たちが列を作る。ユリアナを追放した王子は、彼女が整えた帳簿によって自らの赤字と罪を暴かれていく。
愛されない帳簿係だと婚約破棄された令嬢が、前世の倒産処理スキルで赤字領を黒字化し、王国の腐った予算まで立て直す内政ざまぁファンタジー。