嘘がつけず社交音痴のイルヴァは、学年で1番人気のエリアス・レンダールからなぜかダンスを申し込まれたことをきっかけに、婚約を申し込まれる。
しかも自由に話しても言動を咎めないと言う都合の良い公正証書つきで。
人間不信気味のイルヴァは、その好意を素直に受け取れないが、この申し出を逃したら結婚できない自覚があったので、婚約することを決意する。
それに、エリアスはエリアスで、イルヴァにこだわる事情があるようで、やたらと婚約に乗り気で外堀を埋めていく。
これは、戦闘では無敵、社交界では無力のイルヴァに、一見完璧な貴公子エリアスが振り回されながらも惹かれていく、そんな2人の穏やかではない日常の物語。