「お前は動物が好きだったな?
ならば、その知識が活きる森の中で暮らしていればいい」
修学旅行中の事故で異世界へと転生した風間奏多は、クラスメイトたちから「気味悪い」と疎まれ、たった一人、魔獣が跋扈する危険な森へ追放されてしまう。
人間不信に陥り、絶望の中で彷徨い着いたのは、鬱蒼とした森の奥深くに佇む、不気味なほど巨大な空き家だった。
誰にも邪魔されない場所を見つけた――そう安堵したのも束の間、奏多の背後から聞こえてきたのは、現世で見慣れた「犬」と「猫」の懐かしい鳴き声。
それは、奏多が転生時に無意識に会得していたチートスキル【異世界魔獣召喚】の産声だった。
現世の記憶にある愛すべき動物たちを、この世界では「未知なる魔獣」として呼び出すことができる奏多。
「もう、人間なんてどうでもいい。俺はこいつらと生きていく」
かつての幼馴染たちの英雄譚など知ったことか。
これは、孤独な青年が魔獣たちと共に、森の巨大空き家でひっそりと、しかし最強に幸せなスローライフを謳歌する物語。